悲運のフフちゃんサポート 命を救う ご寄附のお願い

フフちゃんは、令和4年6月現在で生後8か月くらいの女の子です。しっぽの長い、可憐なパステル三毛で、人が大好き。高い声で可愛くおしゃべりしてくれます。

生後1カ月過ぎの時、フフちゃんは姉妹のレイバーと一緒に保護されましたが、保護主さんがペット不可のお宅に住んでいたため、とある保護団体にお金を払って預かってもらうことになりました。保護主さんも知っている人が代表をしている団体で、姉妹のレイバーと一緒に、少しの間だけ預かってもらうつもりでいたそうです。

その団体にはたくさんの猫たちがいて、中には猫風邪をひいている子もいました。保護時は元気だったレイバーの体重が700gから500gまで落ち、猫風邪がひどい状態で通院が必要になりました。その時、フフちゃんのことも心配になり施設内で探しましたが、なぜか見つけることができなかったそうです。そこでレイバーだけでもと、連れ帰り通院させることにしました。

子猫としては体重が激減してしまったレイバー。前期成長期で、身体の成長にはたくさんの栄養が必要な時期なのに。保護主さんは大慌てでレイバーにたくさんごはんを食べさせて、一生懸命体重を戻しました。同時に、一緒に預けたフフちゃんのことも心配になり、返してもらうよう、団体にお願いをしました。

ところが、団体はフフちゃんを返してくれませんでした。団体関係者が、甘えん坊でかわいいフフちゃんを気に入ってしまい、施設の自宅部分に当たる奥の部屋に隠してしまったのです。

そのお宅にはすでに20匹以上の猫をベランダで飼っています。保護活動をしている人が、病気や里親さんが見つからないから自分の家で飼うというのではなく、かわいいから手放したくなくてすでにたくさんいるのに飼う、というのは猫たちの幸せを考えたら良い傾向ではありません。

保護主さんは、その方を伺ねてはフフちゃんを返して欲しいと訴えましたが、個人宅ということで中に入れてくれず、フフちゃんに会うことさえできませんでした。

フフちゃんの命を心配した保護主さんは、弁護士に相談して、なんとか返してもらえるよう訴え続けました。

フフちゃんがすでにいないのではないか、とさえ疑ったこともありました。というのも、保護主さんの知人がその団体に雄のキジトラ猫ちゃんを預けたところ、返してもらう際には雌のキジトラ猫を返されたからです。預かり有料にも関わらず、ちゃんと個体管理さえしていなかったのです。もとの雄猫を返してくれと伝えても、どこにいってしまったのかわからないのです。また、鳴いてばかりいる猫を、うるさいからといって道路がすぐ近くにある外に出していたようです。その猫ちゃんは保護主さんが改めて知人に預かってもらいましたが、ずっと鳴きわめいているわけでもなく、いい子にしているそうです。

そんな団体だと知っていたら、フフちゃんやレイバーを預けなかったのに。知っている人が代表だからと、口約束で預けてしまったことを、保護主さんは悔やんでいました。

フフちゃんは、その団体の手元に5か月いて、保護主さんたちの努力の末、ようやく4月下旬に返してもらうことができました。

でも、戻ってきたフフちゃんは、片目を失っていました。保護した時には綺麗な目をしていたフフちゃん。その団体では猫風邪(ヘルペス)に気付かず、治療もせず放置したのです。かわいいから手放したくないといいながら、適切な治療をせず放置した結果、ヘルペスの悪化により眼球に穴が開き、しぼんで、落ちてしまったのです。すぐに医療にかけましたが、間に合いませんでした。

また、保護当初は猫エイズ陰性だったのに、陽性に転じていました。母親の影響からエイズ陽性だった子が、母親から離れて成長する過程で陰転することは時々ありますが、陽性に転じていました。

レイバーの時と同様、体重は激減して、生後半年とは思えないほどがりがりに痩せて、骨ばっていました。保護主さんは、フフちゃんにたくさん食べさせて、なんとか体重を戻そうとしました。

フフちゃんは保護されてすぐ、4月11日にはすあま商會に入って里親探しをすることになっていましたが、5月24日になってようやくすあま商會はフフちゃんを迎えることができました。新しい場所でもフフちゃんはすぐに楽しそうに遊んだり、人間にたくさん話しかけてきたり、ゴロゴロ喉を鳴らしたりして、素直ないい子でした。

フフちゃんがきた時に、開いている方の目に違和感がありました。眼底が赤い気がしたのです。それで、動物眼科に連絡をすると、その日の夕方ならなんとか診られる、これを逃すと予約でいっぱいで来週になる、とのことだったので、保護主さんがまだ猫部屋にいて、お店も営業中だったけれど、急遽、フフちゃんを連れて動物眼科に行くことにしました。

診断の結果は、ぶどう膜炎でした。白目ではなく、色のついた部分の毛細血管が赤く表面に見えていました。放置すると、白内障などの原因になり、失明することもあるそうです。でも、一度なってしまうと、完治はできず、進行を緩やかにしたり、抑え込んだりすることしかできない病気です。とりあえず点眼と、ヘルペスの薬をもらってその日は帰りました。

その後しばらくは眼科のお薬を飲ませていましたが、6月20日(月)の朝、フフちゃんは動けず、お座りしても体を維持できず崩れてしまうほどぐったりしていました。最近はちょっとずつ体重も増え、前日夜ははしゃぐように遊んで元気そうだったのに。慌てて病院に連れていったところ、熱はなく、血液検査も特におかしなところはなかったし、エコーとレントゲンをとりましたが誤飲などはないようでした。ともかく一旦入院させようということになり、病院で強制給餌しながら様子をみてもらっていましたが、日に日に体重が落ちていきました。上げた足が固まって下りないような様子もあり、硬直しているように見えましたが、熱は平熱でしたし、下痢もしていませんでした。

そのことを保護主さんにお伝えすると、保護主さんがお世話になっている愛護団体さんが運営する動物病院がFIPを専門的に扱っているからということで、すぐに代表の方にご連絡をして下さり、その日の夜診てもらえることになりました。

もともとフフちゃんはFIPの診断があったわけではなく、ただ、炎症の数値が高いといわれていました。フフちゃんは片目がなく、見えている方の目もぶどう膜炎で炎症があり、痩せているので体のどこに炎症があってもおかしくない状態だったため、もとの病院の先生も判断に困っていたようです。腹水もないので、即座にFIPに結び付けなかったようです。眼科でぶどう膜炎と診断されていることも話してありましたが、FIPとは結び付けて考えられていませんでした。私も知識が足りず、FIPドライタイプの症状の典型としてぶどう膜炎があることを知らず、ぶどう膜炎に気付いていたのに、そこからFIPドライタイプを連想することができませんでした。

フフちゃんは一応、FIPではないと考えられているが、それでもFIPの病院に行った方がいいのか、保護主さんにお尋ねしました。FIPのみならず高度医療を施してくれる動物病院に行ってみよう、ということになり、フフちゃんを託しました。

FIP専門病院の先生は、フフちゃんの「ぶどう膜炎」、足がふらついたり硬直したようになったりする様子から「神経症状」があること、何より炎症の数値の高さから、FIPドライタイプでほぼ間違いないだろうとおっしゃり、すぐに治療開始を私からお願いしたため、その場で注射を打ってもらい、翌日から錠剤投与をしていくことになりました。入院するのかと思っていたのですが、その場で帰っていいということになりました。前の病院で強制給餌をしてもらっていたことで体重が減りすぎることがなかったのが良かったと言われました。中には体重が少なすぎて危険水域で助けられない子もいる中、フフちゃんは1.7キロしかないけれど、それでも大丈夫と言ってもらえました。

FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウィルスの突然変異です。伝染性といってもそれは猫コロナウィルスのことであり、FIP自体はうつるものではなく、腹膜炎という症状のことです。突然変異を起こす原因ははっきりとはわかっていませんが、別名シェルター病、ブリーダー病とも呼ばれるように、多頭飼育による不適切な飼育環境でストレスが溜まると発症する確率が上がるのではないか、とも言われています。治療を放置されたまま5か月もその施設にいたことと、関係はあるのでしょうか。断定はできませんが。

フフちゃんは保護主さんが一旦ご自宅に連れ帰って下さり一泊し、翌朝迎えに行きました。驚いたことにフフちゃんは保護主さん宅で歩き回って探検していました。一度の注射でここまで回復するとか、驚きでした。それまでは毎日私が7、8回にわけて、嫌がるフフちゃんにごはんをなんとか食べてもらおうと工夫していましたが、注射を打った翌朝は、自分でご飯も食べたそうです。

すあま商會に戻ってから、錠剤の投薬が始まりました。フフちゃんはそれまでとは打って変わって、ごはんの催促を激しくするようになり、もりもり食べるようになりました。

病院の先生からは、5日後にミラクルがおきる、この薬が効いているのであればFIPだと言われました。5日目の朝、錠剤を投与する前、フフちゃんは激しくごはんを催促し、棚を駆けあがりました。本当にミラクル。

フフちゃんは合計84日間、この薬を飲んでいくことになります。1錠4500円のお薬をフフちゃんの体重だと1日1回2錠、つまり1日9000円かかります。

このお薬ができる前(とはいえ日本では未承認、ゆえに高額)までは、FIPは致死率100%とも言われる絶望的な病気でした。これまでにも何匹もの猫ちゃんたちが、この病気のために命を落とし、飼い主さんたちはなくなく弱っていく我が子を見守ることしかできませんでした。でも、幸運にもフフちゃんは今、生を受け、保護主さんのご尽力でこのお薬と出会うことができました。

ただ、フフちゃんが完治した後も問題があります。猫コロナウィルス保有猫と接触すると、再発してしまう可能性があるのです。

今後、猫を保護した場合、その子が猫コロナウィルス保有猫か検査をし、保有していれば、フフちゃんが飲んでいるのと同じ薬を5日間投与し、猫コロナフリーの体にする必要があります。(非常に一般的なウィルスで持っていて当たり前くらいのものです。半数以上の猫さんが保有していると言われており、一般的には猫コロナウィルスを保有していても大した害はなく普通に生活できます)。預かりさん宅での隔離期間中に対処できることではありますが、割合としては半数以上の猫にそうした投薬をしていかなければ、フフちゃんを守ることができません。

すあま商會の1日の売上は最近は9000円どころか5000円とか3000円、最近では0円という日もあるため、私の本業の収入を全て投じて運営しております。文字通り全てです。

フフちゃん頑張って、フフちゃんを助けて、というお声をたくさんいただいており、深謝しております。でも、フフちゃんを支えるためには、それなりのお金が必要なのです。

すあま商會に力がないため、皆さんのご協力が必要です。

フフちゃんのためのご寄附をお待ちしております。

クラウドファンディングを準備する時間もありませんし、クラウドファンディングに付随する返礼品も、経済的にも時間的にも難しく、発送もできません。クラウドファンディングの会社に支払うお金ももったいないと思ってしまいます…。ご理解頂ければと思います。

皆さんのお力にすがります。宜しくお願い致します。

すあま商會 店主